なんとはなしに『ぼっち』というワードで検索してみたら、ぼっちを判定してくれるツールなるものが出て来ました。
https://www.nhk.or.jp/heart-net/bottchi/
上記URLにおいて、NHKが『ぼっち度』を判定してくれるそうです。
という訳で、ぼっちの申し子たる私もやってみました。
結果、『ぼっち度92%』でした。
高いのか?低いのか?正直分かりませんが、このページに辿り着く人は往々にして『ぼっち』だと思いますから、平均点は高くなりそうではありますが。
ただ、このツールは完全に『確認作業』でしかない印象ですね。
『まわりの人とうまくいっていないと感じる』とか、『親密にしている人がひとりもいないと思う』とか聞かれても、何も引き出せないと思いますが…。
あんまり、ぼっちの人にとっても、ぼっちじゃないと思っている人にとっても、あんまり有意義なツールには思えませんでした。
ただ、こちらはNHKの番組用のものであり、要するにこれが指し示すのは『自分がぼっちであるかどうか、確認したい人』が世の中にそれなりにいる、ということなのではないでしょうか。
『私のようなぼっち』は物凄く人のことを気にします。
以前の記事でも述べましたが、『自分は1人でも生きていける』と思い込みつつ、その実インターネットで孤独を埋め、その事実に気づいていないというケースも非常に多いくらいですから。
ただ、それとは全く逆のベクトルで人の目を気にする、『ぼっち』という概念から逃げ回る人もいるようです。
要するに『自分が周りからぼっちだと思われたくない』『自分はぼっちではないと誰かから保証されたい』という欲求を抱えている人も少なからずいる、ということです。
彼らはその想いを昇華するため、実際に行動に移せるので私からすれば尊敬の対象なのですが、『人の目を行動原理にする』という行為はどうも世間では受けが悪いようです。
個人的には、人の行動原理にそう上下があるとは思っていないので、毎日を努力して生きて行く姿勢は尊重されて然るべきだとは思うのですが…。
なんにせよ、このようなツール、そしてぼっち度をはかるテレビ番組などの存在は、なんとなく『ぼっち』というものを世間の皆が気にし始めている前兆なのかなと感じます。
『ぼっちなんて誰も見てない。自意識過剰』というのは良く聞く一般論ですが、それも通用しなくなる時代も近付いてきているのかもしれません。
もしも、『ぼっち』が社会問題として扱われるような時代が来てしまったら、それは『ぼっち』にとって生きやすい時代なのか、生きにくい時代なのか、何とも言えません…。