私は現在、26歳の社会人です。
東京工業大学に入学したのが2010年、大学院にまで進学して卒業したのが2016年で、実に6年もの間、大学生活を送りました。
その6年間、私は基本的にずっと『ぼっち』でした。
厳密に言うとちょっと違うというか、とあるサークルには所属していましたし、休日誰かと遊びに行くなんてことも稀にありましたが、少なくとも『今も続いている友人関係』というのはほぼ0です。
『ぼっち』と一言に言っても色々な考え方があるとは思いますが、どのような定義を取ってみても、少なくとも『人と親密な関係を作れない』という面は外れないでしょう。
思い返せば大学生活の6年間、もっと言えばこれまでの人生26年の間、自分から『〇〇しようよ!』とか『〇日空いてる?』なんて声掛けをしたことが果たして何回あっただろうか…と思います。
自分から何の関係も作れず、『環境が作ってくれた関係』『相手から築いてくれた関係』に何となくぶら下がっているのみでした。
私にとっての『ぼっち』というのは、要するにそういうことです。
まあそんな話は追い追いこのブログで語っていくとは思いますが、このブログではそんな『ぼっち』の6年間をつらつらと語って行こうと思います。
別に、『君は1人じゃない。ぼっちなんていつの時代、どんな場所にでもいるんだ』と主張してぼっちの学生を勇気付けてやろう、とかそんなつもりはありません。
悲惨なエピソードを書き連ねて、自分の中の怒りや悲しみを吐き出したいとか、そういう訳でもありません。
ただ私が伝えたいのは、『学生時代、一回も話さなかったアイツ』が、一体何を思い、どんな学生生活を送り、どんな将来を迎えているのか、そんなことです。
決して人と深く交わることのない『ぼっち』、授業中にいっつも最前列にいたアイツ、昼飯を空き教室で食べていたアイツ、学科は一緒だったはずだけどいつの間にかいなくなっていたアイツ、食堂でいつも一人でいるアイツ…。
これまでも、きっとこれからも知ることの叶わない『ぼっち』の人生を知って欲しいのです。
現実で彼らと仲良くなろうとしても、きっと上手く行きません。そもそも、仲良くなってもきっと楽しくもないでしょう。
だからこそ、ネットの世界にその人生を残しておきたいのです。
『ぼっち』の代表面をする訳ではありませんが、私が書き連ねるようなことを思って生きている人達とは、現実を生きていく中では、きっと深くは交わっていかないでしょう。
アナタが何者であっても、です。アナタが『ぼっちじゃない人』であっても、『ぼっち』であっても。だから、きっと知ることが出来ないのです。
だから、私の文章を読んでくれた皆さんの中に、『一度も話したことなかったアイツ、一体何を考えてたのかな…』という思いを呼び起こし、その疑問に一つの答えを提示したい、というのが私の想いです。
私がそんな考えに至るまでの話なども追い追い出てくるかと思いますが、とにかくこのブログはそんな私の人生を、エピソードや考えと共に書き連ねていくブログです。
もし、アナタが中学・高校・大学にいた『ぼっちのアイツ』のことを少しでも思い出したのなら、ほんの少しだけでもお付き合い頂ければ幸いです。